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金融系領域

プロジェクトストーリー

金融機関決済インフラシステム開発

Q.T.
2014年中途入社

一人ひとりの社員が参加したプロジェクトを追体験する「プロジェクトストーリー」。
今回は、金融機関で採用された大規模アジャイルSAFeのプロジェクトについて紹介する。

プロジェクトの複雑さに圧倒された

プロジェクトの複雑さに圧倒された

「プロジェクト立ち上げの背景にあったのは、社会のニーズの変化です」

キャッシュレス決済の普及をはじめ、資金移動のニーズが高まる昨今。乱立する資金決済サービスの相互運用性を確保するため、金融機関が新しい決済インフラシステムの構築を検討することとなった。そのシステムを開発することになったのが、NTTデータ インフォメーションテクノロジーだ。

「プロジェクトが稼働したのが2021年。私はアジャイルコーチとして、フレームワークの概念やマインドセットをメンバーに教育する立場でした。オンサイトとオフショアの計10数人のメンバーのスキルと弱みを把握して、どのようなパフォーマンスを発揮できるのかを考え、チームを主導する立場です」

Q.T.は、本プロジェクトにおけるITアーキテクトでもあった。システムの設計を行い、安定性と要件を満たしていく。入社以来、公共開発本部・法人開発本部・金融開発本部と各部署を経験してきた強みが、彼の抜擢につながったのだ。

「それでも、プロジェクトに配属された当初は、プロジェクトの複雑さにやや圧倒されました。新しい開発プロセス・技術・ツールが必要だと感じ、学習コストの面の不安があったのです。しかし、それ以上にプロジェクトのやりがいも感じていました。多くの新しいことを学び、成長するチャンスだとワクワクしたのを覚えています」

最初はだれもが新人だから

最初はだれもが新人だから

ネガティブ要素だった学習コストについては、Q.T.の提案でオンライン・オフラインでの勉強会を行った。NTTデータ インフォメーションテクノロジーは新人育成を重視する会社だ。学びへの姿勢に対しては、みな情熱を持っている。

「新人を育成することは、チームの能力の底上げにつながります。新人が育つほど、チームは強くなる。それを知っているからこそ、『こんな重要なプロジェクトに、なぜ新人を』とはなりません。それに、最初はだれもが新人でしたから」

新人時代から重要なプロジェクトに参加することで、社会に必要とされる人財であるという意識も育つ。一方で、本プロジェクトのチームメンバーの多くを占めたベテラン開発者は、どのような立ち振る舞いをしたのだろうか。

「多くのメンバーがプロジェクトマネージャーの指示に従って作業を進める、という仕事をしてきた人です。なので、各々が柔軟な思考を持って動くアジャイルへのマインドセットへの移行が課題となりました。でも、それもアジャイルに必要な知識の勉強会を開くことで、価値観を浸透させていったのです。それだけではありません。コロナ禍でコミュニケーションが限られたなかでも、ご飯を一緒に食べ、テレビゲームを一緒にすることで苦楽を共にすることで絆を深めていきました」

Q.T.たちメンバーの努力の結果、約2年の歳月を経て、本プロジェクトは無事に遂行された。

「私たちのつくったシステムを各金融機関のアプリに組み込むことで、さまざまな資金決済サービスを用いた(個人同士の)送金が可能となります。予定どおりにリリースでき、トラブルなくシステムが稼働しているのを見届けた時は、安堵の気持ちでいっぱいでした。NTTデータ インフォメーションテクノロジーにいると、常に刺激的なプロジェクトに携わることができます。これからも、人の役に立つシステム開発を最先端の技術を用いて実現していければと思います」

プロジェクト紹介

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