H.Kawashima
2020年入社
デジタル事業部 シニアエキスパート
入社5年目になりますが、主にAWSを中心としたクラウド環境で、機械学習モデルを運用するプロジェクトに携わってきました。具体的には、日次発注が必要な商品について発注推奨数をAIで予測するシステムや、車載カメラを用いて前方の障害物を検出しアラートを発するシステムの設計・開発などを経験しました。 開発工程という意味では、要件定義から設計開発、試験、運用保守までの全フェーズをひととおり経験することが出来ています。 私個人の具体的な業務という意味では、お客様が提供する資料を読み込みつつ、必ず満たされていなければならない条件が何かを整理し資料化したりします。また、クラウド環境の構造と合致するようシステム設計を吟味し設計書の作成を行い、コーディングを通して実際に動作するプログラムを作成し、問い合わせ対応やバグの特定および修正をも行うといった具合に、いわゆる実動部隊技術担当者としての役割を果たしています。
一言でいうならば、クラウドシステムエンジニア、といったところでしょうか。
私が今までに経験してきたひとつひとつの全てが、自分を成長へと繋げる確かな糧になっています。様々なプロジェクトによって携わる開発工程やチームの規模、役割などが微妙に異なるため、豊富な経験を積むことができたと感じています。入社時は技術の下調べやプログラムの試作から始まり、規約に沿ったコーディング、チーム開発、インフラ環境の整備、自動化ツールの利用、各種資料の作成、チームメンバーの進捗管理といった具合に徐々にできることが増えていく実感がありました。
中でも特に印象に残っているのは、現在も参加しているAI発注プロジェクトです。今までに参加したプロジェクトの中で最も規模や参加期間が長く、要件定義から保守運用までの全工程に一貫して携わることが出来た初めてのプロジェクトでもあります。これまでに培ってきたクラウドや機械学習モデルに対する知識を活用し、各開発工程の注意点を意識しつつ、プロジェクトの円滑な進行に貢献し成長できたと感じています。
この経験では技術的な成長だけでなく、プロジェクト全体を俯瞰して見る力やチームを率いる力も養うことができたと感じており、自身の成長を強く実感しています。
NTTデータグループの一員として様々な案件に参加し見識を広めることができるのが当社で仕事をするメリットの一つだと考えています。中には日本では誰もが名前を知っている大企業のプロジェクトも含まれ、自身が開発に携わったシステムが世の中で利用されることになるのは感慨深いものがあり、最大のやりがいではないでしょうか。
また、当社はグローバル色が強く、一般的な日本企業に比べ文化や習慣が少し異なるのも個人的には面白いと感じています。技術面でいえば、中国の最先端技術、AIやビッグデータの利活用に関する技術発展の進みが目覚ましく、これらの技術や経験を日本に輸入し活用する機会に触れることも魅力です。
IT業界は常に人手不足に悩んでいて、これまでに参加したプロジェクトではどちらかといえば私自身が若手社員という立場でした。年齢や勤続年数等で上下関係を判断する場面はなく、各々が自身の役割に応じたタスクをこなし、他の役割の方に対しても敬意をもって接している印象を覚えます。
同じ年齢層同士の接し方でいうと、テレワークの場合は業務連絡がほとんどですが、たまにオンライン会議室に若手が2~3人残るとちょっとした雑談に花を咲かせることもあって気分がリフレッシュします。
今年からトレーナーという立場を任されるようになり、新人と一緒に働くことになったので、若手社員とどのように接する予定かを言及をしようと思います。
誰もが最初は経験の浅い新人。焦らず徐々にできることを増やせるよう適宜サポートを行い導こうと考えています。また、彼らがいずれトレーナーになった場合は同じように新人を教え導くことができるよう、自身の成長の過程を意識して記録するよう伝えようと思います。その他に関しては、他の同僚と同様、区別なく接するつもりです。
採用活動に参加する機会があり、IT業界を考慮している一方で自身の能力に不安を感じている方を例年見かけます。当然できるに越したことはないですが、”今現在”の技術の有無をそこまで気にする必要はないと思います。
ただし、挑戦し学び続けようとする態度や姿勢、そのために必要な最低限の前提知識といった、新しいものを学び、受け入れるための土台や土壌を整えておくことはとても重要で、これが就職後の明暗を分けると私は考えます。
就職活動は、自分の強みや興味を見つめ直す良い機会です。その上で我こそはと思う方は、ぜひIT業界にチャレンジしてみてください。